うえたくのブログ

日々の体験、経験を発信します!!

人生で1番悔しい1ヶ月

みなさんこんにちは。今日は僕の悔しい思いを

したことをただ書くだけですが、

読んでいただければ嬉しいです。

 

 

いつもと少し違う緊張感のある目覚めだった。

いつものように身支度をし、少し緊張しながら学校へ向かった。

その日の朝練では、選手権県予選のメンバーが

発表される。部員104人が多目的室に集まる。

3年生の間では、いつもと違う空気感だった。

みんな緊張していたのだと思う。

その日はなぜか監督がなかなか来ない。

いつもより15分ほど遅れてミーティングが始まった。

メンバー発表の前に監督が選手権について

いろいろ話しているが正直覚えていない。

15分ほど話しただろうか。いよいよメンバーの

発表だ。

GKの選手から順に、DF、MFと後ろの選手から

名前が呼ばれていく。FWである僕が呼ばれるなら、最後の方だ。緊張感がより一層高まる。

メンバー発表が終わった。僕の名前は呼ばれなかった。なにが起こったかわからなかった。

監督が最初に

 

「上村を選ばなかったのは〜」

 

と話し出した瞬間、メンバーに選ばれなかった

と自覚した。その瞬間自分の中から込み上げる

ものがあった。

 

「だめだ。今はまだ監督が話している。

 今じゃない。まだ堪えろ。」

 

自分に言い聞かせるが言い聞かせるほど堪える

ことができない。

選手権に対する昔からの夢。

ずっとCチームで上に上がれなかった悔しさ。

周囲の反対を押し切り、この高校でサッカー

をすると決めたこと。

デビュー戦で点を決めた時、自分より喜んで

いた両親の顔。

腐りそうになった時でも腐らずやれと自分に

言い聞かせてやってきたこと。

頑張れよって応援してくれる小、中学の友達。

毎日僕のために必死で働いてくれる両親の顔。

ありとあらゆる思いが自分の中から込み上げて

きて、堪えきれずに僕は監督が話している

にも関わらず号泣した。18年間で1番泣いた。

1時間ほど泣いていた。

ミーティングが終わり、僕が泣き崩れていると

メンバーに選ばれた4人の仲間が一緒に涙を

流してくれた。

一緒になって泣いてくれてありがとう。

絶対優勝して全国に連れて行ってくれる。

全国にいけばまたメンバーが変わる。

だからまた腐らずやろう。

ただその日からの練習は正直全くやる気が

出なかった。他のメンバー外の3年生も同じ

だった。みんな完全にやられていた。

でもやっぱり選手権が自分の夢だから全国大会

に向けてやるしかないと自分に言い聞かせた。

案外すぐに切り替えれたが、ここからがまた

きつかった。

学校でも選手権モードになるのだ。

サッカー部でない他のクラスメートが選手権の

話をする。同じクラスに2人いたサッカー部の

仲間はメンバーに選ばれていて、その2人に

 

「次の試合出れそう?」

とか

「次の試合見に行くから頑張って!」

などの

話をするのだ。自分はメンバーに選ばれてない

からその話には入っていけない。他のクラスの

知っている人達も試合の日になるとたくさん

見に来る。自分は試合に出れず、応援席にいる

のが恥ずかしかった。ただ、自分は応援団長として、チームの応援をするしかなかった。

チームが優勝することを信じるしかなかった。

そして迎えた県大会準決勝。

天気は快晴。プロが使う最高のピッチで試合を

する。1、2年生の時は憧れの目で見ていたが、

3年生になると悔しさしかなかった。

このピッチで自分も試合がしたかった。

ただあと2つ勝てばまたチャンスがもらえる。

とにかく応援に集中しよう。

 

ただ、試合は相手のペースで進んでいた。

前半に先制点を許し、完全に相手のサッカーを

されていた。自分達のやりたいサッカーが

できていなかった。

ただ、そんな中でも、勝負の神様は僕達を

見放さなかった。後半のラストワンプレーで

追いついたのだ。あまりの嬉しさに試合中にも

関わらずまた涙が出てきてしまった。

 

「まだ夢は終わらない。」

 

試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦へ。

PK戦でも自分達の1人目が止められ、相手の

ペースで進んでいった。

だが、相手が決めれば勝ちという場面でGKが

止め、流れを引き寄せたかと思ったが、僕達の

チームの選手が外してしまい、試合に負けた。

夢が叶わないと決まった瞬間だった。

ピッチでは、相手のチームが歓喜に、僕達の

チームは絶望につつまれていた。

僕もまた涙が出てきた。しばらくその場から

動くことができず、仲間に声をかけられ、

ようやく試合会場を後にすることができた。

会場から外へ出ると、そこにはキャプテンが

いた。試合後は泣き崩れている選手達を

涙を流さずに慰めていたが、その時は

くしゃくしゃの顔でメンバーに選ばれなかった

選手達にごめん。ごめん。と謝っていた。

その時に

 

「こいつがキャプテンで良かったな。」

 

と心の底から思った。最高のキャプテンだ。

 

小学生の時から見た選手達への夢。

これがサッカーを頑張れる1番の理由だった。

だが、その夢は結局叶わなかった。

この文章を書きながらも、そのことを思い出すと悔しくてしょうがなくなる。

 

元々大学ではサッカーを辞めるつもりだった。

だが、結局続けることにした。それはなぜか。

 

サッカーが好き

 

やはりこれが1番の理由だ。サッカーは楽しいし面白い。だからサッカーを続ける。

今は選手権のような明確な目標はないが、

またサッカーを楽しみつつ、明確な目標を

見つけられるようにしていきたい。

この悔しさを忘れることなく。

これだけ悔しい思いを乗り越えてきたから

これからどんなことがあっても、また乗り越え

られる。この悔しさを無駄にはせず、自分の

人生のプラスにしていく。

 

過去のことを振り返っていたら気持ちが入り

すぎてしまい、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。